重松 清 原作の「卒業ホームラン」を朗読された井上由美子さんは、ストーリーの登場人物すべてを使い分ける7色の声を持っていました。声の美しさもさることながら、言葉の表現力がすばらしいのです。声だけでそのストーリーの映像が頭の中に浮かんできます。テレビや映画に慣れている私は、新鮮な思いで音だけで創られたイメージの世界に引き込まれていきました。
Suimmy長谷川さんのご挨拶で、「卒業というものは、時間が過ぎてから振り返って思うもの」という言葉が心に残りました。学生時代の卒業式で感動するほどの思い出があったわけではなかったけど、時間が過ぎてみるとその頃の辛かったこと、楽しかったこと、先生方の熱心な姿が思い起こされます。そして卒業を一番喜んでいたのは本人ではなく両親だったと、大人になった今しみじみ思うのでした。
ところで、音も色も波長なんですよね。声はその人の第一印象をも左右します。色やファッションで自分を表現するように、声でも自分を表現できたら、それは素敵なことですね。自分が人に伝えたいことを、丁寧に言葉を選んできちんと伝えたい。朗読を聴いてそんなことを思った、うららかな春の1日でした。
![Powered by 269g[ブログ・ジー]](http://269g.jp/img/269g.gif)